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ているのが珍しいのか、外国や全国の他市町村等から視察に来られた方々も興味を持たれ、「どういう相談を受け付けているのか」、「どういう相談が多いのか」といった質問を受けるなど思わぬ反響もあったとのことである。

 

?B 延長を重ねた開設期間
相談所の開設は、当初特に期間を定めず、1か月の利用状況をみながら開設期間を決定することとされていたが、6月中の利用者数が予想以上に多く、また、震災時の行政相談業務として被災者の支援には継続が必要であると判断されたことから、9月末まで延長し実施されることとなった。
ところが、9月になると、8月までの利用者数を大きく上回る利用がみられ、市からも開設継続の要望が強くあり、兵庫事務所では、体制を勘案しながら、11月、12月、平成8年3月までと延長を重ねて、結局、平成8年6月末までの1年1か月、通算182 日という長期にわたり相談所が開設されることとなった。

 

=定期的な資料作成と広報=
兵庫事務所では、半月または1か月ごとに「芦屋市特別相談所開設実績」を作成し、これを芦屋市に提供した。
この開設実績は、市幹部まで供覧され、市長、助役をはじめとして各部長の理解を得ることができ、これが長期にわたる相談所の開設につながったものとみられる。
また、相談所の開設については、市広報紙による広報のほか、相談実績を基にした広報資料を随時作成し、芦屋市を通じて市政記者クラブで記者発表したことから、神戸新聞、サンテレビジョンなどに何回か大きく取り上げられ、これがさらに利用者を拡大することとなり、大きな効果を挙げた。

 

なお、相談所の開設日は、次表のとおり、兵庫事務所の体制や相談実績等から、当初の毎平日開催から週2回開催へと順次縮小されたが、相談者の利便のためにも、少なくとも定期的に開催する体制がとられた。

 

 

 

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